エスカレーターが誰も押していないのに突然停止→再起動

エスカレーターが“突然停止→再起動”する仕組み

最初に答え
エスカレーターは非常停止ボタン以外にも多種の安全センサーで異常を検知すると停止し、内部のインバータ制御が一定条件をクリアすると自動で再起動する仕組みになっています。

目次

1. センサー検知による緊急停止

  • スカートガードセンサー:側壁とステップ間に異物や衣類が挟まったと判断すると瞬時に停止する。
  • ステップギャップセンサー:乗降口の段差幅やチェーン張力に異常があると作動し、運転を停止させる。
  • 逆走防止・チェーンテンション異常:モーター異常や減速機内部の張力不良を検知すると非常停止がかかる。

2. 火災・防犯連動機能

  • 火災連動停止:建物の防災センターや消火システムと連動して、火災検知時に自動で停止する機能がある。
  • 防犯カメラ・センサー連携:防犯設備が異常を察知した際にも運転を遮断する場合がある。

3. インバータ制御による自動再起動

  • 停止要因が解消されると、インバータ制御装置が自己診断を実施し、数秒~数十秒後に自動で再起動を行う。
  • メンテナンスモードが終了すると、点検員の操作なしで復帰する機能を備えた機種もある。

4. 定期点検・誤検知の落とし穴

  • 定期点検中にセンサー試験で一時停止し、そのまま運行再開処理を忘れるケースがある。
  • 微小な異物や一過性のノイズでセンサーが誤反応して停止し、現場でリセットすると再び動き始める場合もある。

エスカレーターの“勝手に止まる→再起動”は、安全機能が誤作動と本番運用の間を行き来する結果です。乗降時の段差や異音を感じたら、無理に乗り続けず係員呼び出しボタンで点検を依頼すると安心です。
さらに、機種による制御方式や設置環境の違いで反応感度や再起動タイミングは変わるため、各施設の案内表示や係員の指示に従うのが最も確実な対策です。

エスカレーターの緊急停止機能について詳しく教えて

最初に答え
エスカレーターの緊急停止機能は、非常停止ボタンによる手動操作だけでなく、スカートガードセンサーやステップ間ギャップセンサー、チェーンテンション異常検知など多彩なセンサーが異常を検知すると即時停止し、専門技術者が原因を点検後に復旧操作を行う仕組みです。

1. 非常停止ボタンの特徴

エスカレーターの乗り口・降り口にはプラスチックカバー付きの非常停止ボタンが設置されています。カバーを強く持ち上げて押し込むと内部のプラスチックバーが折れ、機械的に運転を停止させる構造です。

2. 各種センサーによる自動停止

  • スカートガードセンサー:側壁とステップ間で衣類や異物を検知すると即時停止
  • インテレットセンサー:ステップ間のギャップやチェーン張力の異常を検知して停止
  • 逆走防止/チェーンテンションセンサー:モーター逆転や張力不足を検出して停止

3. 停止後の復旧手順

停止後は専門技術者がまず非常停止の原因を点検します。原因が解消されたことを確認してから、リセット操作を行い運転再開の指示を出します。利用者側で再起動することはできず、安全確認が最優先されます。


エスカレーターの緊急停止機能は、利用者の誤操作だけでなく機械的・電気的異常を想定した総合的な安全システムです。非常停止ボタンの位置を日頃から確認し、異常を感じたらすぐに係員へ連絡する習慣をつけることで、さらに安心して利用できます。

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